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***山田としお メールマガジン No.439***
2020年1月22日発行
山田としお公式ホームページ
(https://www.yamada-toshio.jp/)
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政治家として、皆さんの声・要望にどう答えるか
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【正月の年始の交歓会での事々について】
ふるさとでの新年の会で、各地区の役員の皆さんから出された意
見をどう受け止めるか、ともかく、多くの地区の皆さんのご意見は、
びっくりするくらい一緒だった。
それは、水田の用排水の問題だった。これまでは、営農組合や土
地改良組合が事業にして、何とか改修していたが、高齢化して担い
手がいない、工事費もかさみ、農業者がそれを負担するには金額が
大きい、自治体にはその予算がない、という事々が背景にあるなか
での切実な声だった。
このことは、その後、他の県で紹介した時も、懇親会で、「同じ
問題を抱えています、何とかしてください」との訴えがあったし、
その後、私がメルマガにして紹介した後(令和2年1月14日付第438
号)で、コメどころの県の県議さんがわざわざ事務所を訪ねていた
だいて、工事に関わる事業費の国・県・市町村の負担割合等の問題
と関連して、何としても改善が必要とのご意見と提案もいただいた。
【この問題の背景にあるのは何か】
・個々の農業者の自主的な努力で改修できるものでない
・改修工事がコンクリート等による専門的な工事が求められるもの
であり、経費も高い
・また、日ごろから、改修や手入れを行ってきていたのであればい
いのですが、高齢化で人手もないということがあった
・加えて、全体として、この改修が必要ということになると、県・
市町村を通じた事業化と予算化が求められる
・これまでも何らかの負担が個々の農家には必要だったわけだが、
工事費等は、かつてのレベルからすると相当に上昇しており簡単
に負担できないものになっており、それを負担するには、農業へ
の依存というか、期待が失われている環境にあることだ
・その一方で、村をどうするのかという協同の思いはあるが、その
意識や環境が近年大きく変わってきている
・また、水田農業の将来なり、農業の継続にあたり、農業者も行政
も将来が見えないことで、大きな課題に取り組めない状況にある
・跡継ぎも含めて、将来を描けないということ、等々があるのか
もしれないのだ
【誰がどんな形で地域を支えるのか】
これは重要で深刻だ。
このことが、個々の農業者にとって、どれほど重い課題なのか。
自らも、そして地域も、さらに国としても、どういう農業を作り、
地域をつくるのか、を考えてゆかねばならない、ということだから
である。
もっと言うと、地域において、担い手も、リーダーも、必要とさ
れる負担について、描ける人がいなくなっているのかもしれないの
です。
とすると、誰がどんな形で地域を支えるのか。
そこまで行かなくても、誰が困難地域の現状と課題と将来を描く
というのか、その力というか、そういうものがあるのか。また、そ
ういう意識があっても、負担できる資金のみならず、後を託す子供
達にそれを維持し発展させていく、そういう絵を描き切れていない、
力を与え切れていない、ということなのかもしれないのです。とす
ると、改めて誰が、どんな形で地域を支えるのか。
そこまでいかなくても、誰が困難地域の現状と課題を克服し、将
来を描けるのか。
残った人々か、自治体か、国か、JAか、はたまた、地域と国を
憂いる思想か。これを何とかしなければならない。
地域の周りにいる誰かが考えねばならないのだ。政治を志す者な
のか、自分の力を示し、成果を残すという聖人なのか、ないしは、
事業で成功し、その恩義とゆとりを社会貢献したいと考える心の持
ち主なのか。
ともかく、誰なのか。地方創生の国家目標のために自治体なり国
が行うのか。それを政治家が支え得るのか。
何とかしようではないか。
まずもって、国が、市町村が、情熱と思いのある者が、声を出し
て動くしかない。それは個人だけでなく、JA等もそうだし、村の
青年部の皆さんかもしれないし、村の成功者、篤志家かもしれない。
はたまた、税金による予算を持つ国がそのことを意識しているので
あれば政治の方向として動き出し、思想をもって、問題提起し、地
域の皆さんに訴える、当然、国に財源が集まっているのなら、その
財源支出の方向を誤らず、きちんと政府として打ち出し、予算を支
出し、動き出すことだ。
ここまで言うと、自治体があり、国があり、選ばれた議員がおり、
それらが順序はともかく、政策を打ち出し、それを選択する、ない
し議員や首長の努力もあり、予算を確保し、理想に向かって着実に
進む努力をするということだ。
【徹底して頑張り、主張しましょう】
まさに今、人口減、高齢化の下で、生活・営農の基本である農地
整備と、その営農を担う農業者の経営所得安定制度を実現する、そ
の方向に向かって、歩み出さねばならないのだ。
これを農業者のみならず、地域の大きく、かつ重大な政治的課題
として実現を目指す動きを行うことなのだ。
財源がどうのこうの、誰が担うのか、その担い手がいない、等々
の事々を言い募りつつ、前に進むことをやっていこうではないか。
というのは、それをやらないと何も前に進まないからだ。自らの
制約や、自らの関心事等々、云々と泣き言を言わず、取り組もう。
今も、これまでの経緯からして、それを仕事にしている仕組みや
役職員がおいでになる。努力してもらっているが、容易でない。
仲間と、その既存の組織内であっても、まず、話し合って知恵を
出そうではないですか。現場を熟知しておいでの皆さんは、悩んで
おいでのはずです。あれだけ多くの一致した訴えが集中しているの
です。頑張りましょう。
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