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***山田としお メールマガジン No.438***
2020年1月14日発行
山田としお公式ホームページ
(https://www.yamada-toshio.jp/)
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新しい年を迎えて、故郷での新年賀詞交歓会に出席
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お正月は、例年の通り故郷の、富山県小矢部市の自宅で過ごしま
した。母親が90歳を過ぎて、高齢者施設に入居しており、今年は、
次男夫婦と孫娘が一緒に帰省したので、私ら夫婦と正月を過ごすこ
とが出来ました。
もっとも私は、毎年恒例の新年賀詞交歓会を村の公民館で2日間
にわたり行っていただきました。村の皆さんにお世話をいただき、
ありがとうございました。
元日は、どうしても、私のふるさとの誇りでもある埴生(はにゅ
う)護国八幡宮への初参りが必須の行事です。村の世話人の皆さん
がお集まりになった初参りが厳かに行われました。
この埴生護国八幡宮というのは、700年前に、源氏の木曽義仲
が、平家の平維盛との戦いに臨むにあたって戦勝祈願した由緒ある
八幡宮で、義仲が、牛の角に松明を付けて、夜襲をかけ、平家軍を
石川県との県境の倶利伽羅峠の地獄谷に追い落とした「火牛の計」
の故事でも有名です。また、松尾芭蕉がこの地で詠んだ「義仲の、
寝覚めの山か、月悲し」の句でも有名です。村の皆さんが、それこ
そ、ずっと大事にしている重要文化財でもあり、私にとっても、か
けがいのない故郷の誇りです。(私は、JA全中の専務の時に、NHK
の中央番組審議会の委員をしていましたので、当時から、NHKの大
河ドラマにならないのかと話題にして、今も毎年、市長さんともど
もお願いをしている経緯がありますが、まだ実現していません)
ところで、村の皆さんとの話題は、私が農林業を中心とする議員
でもあることや、また、ふるさとの小矢部市は、石川県と境を接し、
その山々から何本もの河の流れが平野へと続く地域でもあることか
ら、稲作が中心であり、水の確保に苦労してきた地域でもあります。
そのためか、話題は、圧倒的に農業と用水とため池のことでした。
以下は、皆さんから、地区ごとの要望をお聞きしたものであり、
私のメモなので不十分ですが、地域の課題、そして、要望にしっか
り取り組む決意がありました。課題解決に向けて、頑張りましょう。
私も全力をあげます。
(A地区)
・遠くの山裾の河から用水でため池に貯水し、地域の水田で活用し
ているが、毎年、その改修に労力がかかっている。あと10年経つと
後継者がいなくなる。
・山裾を走る国道より南側は、中山間地指定がなされていない。も
っと細分化して、助成が出る対象にしないとやっていけない。
(B地区)
・イノシシが出没し、ワクチンを撒いたが、まだ出てきている。道
路の法面が崩されて、その修復に、市と県との間で分野争いがある。
・営農法人化(50ha)しているが、60~70歳代が主で、専従者がお
らず、後継者もいない。地域の一部の人に負担がかかっている。
(C地区)
・一級河川が流れる地域で、年月をかけて、国営の洪水・用排水対
策工事が行われた。上流域ではJA主導で、たまねぎ産地ができてい
る。機械補助も含めて産地づくりが進み、JAの加工・市場出荷等の
取り組みの成果だ。JAのエリアを越えた結びつきが必要だ。農家は、
作るのはうまいが、加工や市場のマネジメントがうまくない。
・担い手が少なくなっており、対策が必要。
(D地区)
・新しく3基目のカントリーを竣工した。JAがしっかり米の集荷・
販売を担ってくれている。
・しかし、稲作の後継者が減っており、パイプラインの施設等の基
盤整備をすすめるなど、草刈りがなくて米づくりができる形が必要。
(E地区)
・地区を流れる河川の堰からポンプアップして配水しているが、こ
の堰が老朽化しており、だましだましでやっている。補修対策が必
要だが、地元負担を減らす対策を講じてほしい。
・営農組合はしっかりしており、ドローンも活用している。ともか
く現状の機能の維持が必要。
(F地区)
・農振除外地区だが、農業を行っている。しかし、後継者がおらず、
この地域にも、農政の事業が必要。
(G地区)
・農地中間管理機構の事業について、地元の意向を反映させてほし
い。加えて、中山間地域の事業実施のハードルを低くしてほしい。
・ソフト面の事業採択の基準を10haから5haに緩和してほしい。ま
た、高収益作物の採択も、収益のハードルが高い。県は、国の事業
なので採択できないと言う。
(H地区)
・水田が湿田になっている。昔は、籾殻を埋めていたが、暗渠排水
工事が必要。暗渠は100mで1本30万円かかる。1反だと100万円にな
る。これでは、多面的機能支払交付金だけではできない。30haあり、
全体で約1億円の負担になる。
(I地区)
・山中の遠くの河から、三方コンクリートの水路で水をもらってい
るが、ネジが壊れるなど、水漏れがある。応急処置が必要だが、で
きていない。コンクリートで巻く等の方法があるはずだ。上流は修
理してもらったが、下流は対策が必要。
(J地区)
・農地集積が一定割合以上になると、地元の負担がない仕組みにな
った。県下でもトップクラスの75ha規模を進めている。
(K地区)
・少子化が田舎でも顕著である。市役所でも、少子化対策、結婚・
お見合い対策をすすめてほしい。
(L地区)
・由緒あるため池のコンクリートの構造物が入っていないところが
崩れてきている。また、イノシシが土手を崩しており、対策が必要。
・山手の地域で、斜面の土を取っているので、保水力が落ちている。
一番の心配は、洪水等の問題だ。
(M地区)
・山間地の段々の水田地帯だが、水源が3つに分かれており、町内
で負担できなくなっている。一つの集落は、もう農家はいなくなっ
ている。
・設備も荒れ、ポンプも老朽化している。設備更新も、集落ごとに
意見が違う。
・土地改良を行って40年が経つ。ポンプ等も老朽化しており、また、
ため池の管理もできていない。
・稲作だけではだめだ。薬草づくりと加工の計画がでているが、具
体化に至っていない。
・営農組合で、60~65歳のシルバー人材に草刈りを頼んでいるが、
65歳を過ぎると、農家は廃業している。
(N地区)
・営農組合のメンバーが、10数年変わらない。再雇用で退職年金が
上がっているので、退職後の集落の手伝いも高齢化している。
・県の施策で、営農組合支援事業があるが、高齢化で、対象になら
ないという問題がある。
・営農組合の合併を進めているが、高齢化のなかで進まない。
(O地区)
・用排水路が修復できないほど壊れている。ブロック、ジョイント
も壊れてきている。多面的機能支払交付金を活用して取り組もうと
したが、1反当たり3,000円では経費を充当できない。
・イノシシが山を壊し、水路も壊している。電気柵も効果がない。
(P地区)
・大区画化と高収益作物(ハト麦)づくりについて、2年間棚上げ
になっていたが、ようやく地元の農業者の合意を実現できた。県の
振興センターに要請している。
・都会から帰郷し、農業を仕事にしようとしているが、農地転用が
認められず、自宅を建てられないでいる。息子が帰ってきて自宅を
建てるにも大きな制約がある。
・営農組合の合併に苦労している。その方法を工夫すべきだ。株式
会社にする方がネーミングもいいし、人気がある。
(Q地区)
・電気柵の耐用年数が切れており、これをどう解決、改善するか。
整備のハードルが高くなっており、国や自治体の助成のあり方につ
いて検討が必要だ。
・森林組合は元気がない。事業の立ち上げや具体化にやる気がない。
農と林のマッチングが必要。
・担い手づくりについては、JAの受け皿や、宿舎も必要。
・農事組合法人の合併で、税制問題が出てきている。200万円で済
むところを2,000万円が税金で取られる問題がある。準備金を積ん
で財産(基金)を損金算入しながら活用できる仕組みが必要だ。
(R地区)
・用水の維持・管理にお金がかかる。頼みの用水が土に埋まってい
る。
・担い手より、設備が壊れていることの方が問題が大きい。多面的
機能支払交付金を拡充してほしい。
(S地区)
・河川の排水、水門の取り換えが必要。地元負担が問題になるが、
耐用年数がきたものから順番に進めてほしい。
(T地区)
・中山間地対策事業の5期対策で、ドローン購入やオペレーター養
成、高性能草刈り機の導入を実現したい。2つの地区で1セット購入
し、「相互利用する」ことを考えているが、市では駄目と言う。
・大変なのは、一に草刈り、二に防除だ。イノシシ用の電気柵を国
の補助でやったが、8年経ち、劣化しているので、恒久柵にしたい
が、耐用年数が残っており、補助できないという。対策が必要。
(U地区)
・シャクヤク、トウキの薬草栽培に取り組み、生産者組織もつくっ
ている。山間地の振興対策としてつくりあげ、廃校となった学校を
加工施設としても活用して産地化をすすめたい。
(V地区)
・ハト麦、エゴマ等の加工・製品化をすすめたい。パートを含めて
14人が作業を行っている。乾燥施設の導入を要望しており、成功さ
せたい。
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