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***山田としお メールマガジン No.369***
2016年5月9日発行
山田としお公式ホームページ
(http://www.yamada-toshio.jp/)
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被災の熊本を訪ねる
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【久しぶりのメルマガ――ご心配をおかけしました】
本当に久しぶりにメルマガを書きました。私のことで新聞やイン
ターネットでニュースになり、ご心配をおかけし、申し訳ありませ
んでした。どんな原因や理由があったにしても、政治家としては、
もっともっと慎重でなければならなかったのです。反省しきりです。
【酪農の指定団体制度の改変は、到底容認できない大問題】
しかし、この間、メルマガに書かなければならない大問題が生じ
ていました。それは、規制改革会議が、指定生乳生産者団体制度の
改変と、個別酪農家による生乳の自由販売を認める提言を行ったこ
とです。
とんでもありません。理由はバター不足問題の解決のためとして、
毎日搾乳し出荷せざるを得ない生乳流通の実態を無視し、自由競争
を進めるのだと言います。これでは酪農はつぶれてしまいます。自
民党としては昨年7月に制度の見直しを議論し、最も酪農家のメリ
ットにつながる制度のあり方と運用の検討を取りまとめ、それにそ
った地域ごとの議論を進めていたところに、その取り組みを根底か
ら覆すような提言を行うのですから、たまったものではありません。
当然、自民党の畜産・酪農対策小委員会は、絶対に認められないと
する決議を取りまとめました。
【そこに発生した熊本大地震】
そこに発生したのが、熊本・大分を中心とする地震の連続です。
いまだに地震は収束していませんし、多くの被災者が苦しみ続けて
います。
地震の初発は、4月14日で、気象庁等も含めてこれを本震だと受
け止め、電気もついたことから、多くの被災者は家に戻られました。
そこへ16日未明に本震が襲い、多くの被害者を生むことになりまし
た。私自身は、地震の前日の13日に、石川県での藤木しんやさんを
励ます会に藤木さんと一緒に出席し、藤木さんはその後岐阜県へ、
私は翌14日の党での畜酪対策の議論に加わるべく、東京へ戻ってい
ました。
地震の発生で、藤木さんは岐阜県のJA訪問を1日だけで中断し、
15日の朝に熊本へ帰りました。なにせ、地震の震源地であるとして
報道される益城町は、藤木さんの地元であり、組合長である「JA
かみましき」の中心の街です。自身の畜舎も被害を受けて、肥育牛
10数頭が圧死してしまったと聞きました。私も激励に出かけるべく、
15日の時点で16日と17日の飛行機便を確保していました。ところが
16日未明の本震で飛行機がすべて欠航となり、訪問を取りやめてい
ました。
その後、本震による被害が大きいことが判明し、強い震度の余震
が頻発し、加えて雨が追い打ちをかけるなど、深刻な事態が生じて
いることに心配をしていました。ようやく5月6日に、国会等の日程
が入らなかったため、改めてお見舞いと激励に出かけることとしま
した。
【断層の線に沿って家々が崩壊】
飛行機の窓から見た熊本の街は、断層の線に沿ってブルーシート
で覆われた家々が連なっており、熊本城の石垣や塀が崩れている様
子も見えました。
空港の近くのJAかみましきのスイカの選果場で、藤木さんに会
うことができました。飛行機の格納庫のような大きな選果場ですが、
地震で選果機の連結がことごとく外れるなど、その修理に苦労があ
ったようです。JA役職員らの不眠不休の取り組みで、どうにか一
部を動かせているということでした。農家の皆さんは、小型トラッ
クで大事に大事に収穫した小玉スイカを選果機に並べておられまし
た。地震の揺れで、スイカのツルがねじれて成長が止まったものが
多いということでしたが、何とか成長したスイカを丁寧に扱ってお
られました。
とにかく、JAの本所に向かう道すがら、断層の先端とみられる
遠くの山は、頂上付近から大きく崩れ、川に沿って断層が走ってい
るのがよくわかりました。そのため、川の両側の家々や集落は、こ
とごとく列をなして崩れていました。この地の伝統的な造りである
「にのこ造り」の立派な瓦の大屋根を持つ家々がぺちゃんこに崩れ
ていました。おそらく競って建てられたきれいな集落だったのだろ
うと想像できます。街中も、列をなして崩れている一方で、断層に
かからなかったところはそのまま残っていました。
【カントリーエレベーター等の施設も大きな被害】
JAのカントリーエレベーターも訪ねました。サイロは無事です
が、乾燥調製のパイプが外れたりしていて修理が必要ですし、外側
の周囲のアスファルトは縦に深く割れて連なっており、それがカン
トリーエレベーターの下の地面にもつながっていて、空洞になって
いるのではないかという心配があるといいます。そうなると大変な
ことです。伺った際、メーカーの皆さんが検分されていました。こ
の緊急修理だけでも、数千万から1億円かかるといいます。これか
ら麦の収穫時期になるため、緊急の対策が必要です。ましてや、水
田は亀裂が入ったり、堤や用水も底が抜けている可能性があるため、
今年のコメ作りは無理かもしれないといいます。それに代わる大豆
を作付けると言っても、その収穫や乾燥調製や保管をどこでやるの
か、カントリ―の修繕を急がなければならない状況です。
【森山大臣も2度目の視察】
ところで、経済連の園芸集送センターで、偶然に森山大臣の一行
とお会いしました。大臣は、地震で傾いた選果機や屋根が落ちた施
設、海岸施設の被害、さらには潅漑のため池や用水の施設の被害を
見回っておいでだったようで、地元の松村、馬場両参議院議員も同
行されていました。松村先生は、選挙を2か月後に控え、取り組み
が難しいと深刻そうでした。
【地元は、藤木さんの全力の取り組みを支援】
JAかみましきの本所は、3年前にお訪ねして激励をいただいた
場所ですが、今回は梅田会長(前組合長・県中央会会長)ほか、副
組合長さん、常務さんなど、そろって実情をお話しいただきました。
とにかく一番心配されているのは、これからのコメの作付、麦の収
穫と乾燥調製、大豆の作付と乾燥調製、野菜のハウス被害、選果場
の修理等を何とか間に合わせたいし、その資金対策です。農家の意
欲を失わせたくないし、なんとか周辺のJAの施設利用も含めて対
策をとりたいということでした。そして、「藤木組合長には、とも
かく地元は我々に任せて、あと2か月、夏の決戦に向けて全力を挙
げてほしい」と激励されていました。ありがたいことです。
皆さんはJAの責任者として、地域の農業と組合員農家のことを
一番に心配されていることがよくわかりました。ところで同地域に
は、水を扱う飲料の大会社と全国展開している超大規模スーパーが
ありますが、被災者支援の動きがあまり見えないという声がありま
した。地域に根ざしたJAの存在がいかに大きいか、改めて実感し
ました。
また、当日は、北海道の飛田会長、神奈川の高桑会長、新潟の今
井会長がお見舞いに見えていました。また、選果場や集送センター
には、お会いできただけでも神奈川・栃木・富山・福井・全中・全
農等、全国のJAや中央会や連合会からの応援の皆さんが活躍され
ていました。
藤木さんの自宅や畜舎は、一部木材の畜舎がつぶれて肥育牛が10
数頭圧死したようですが、全体としてはぎりぎり大きな被害は免れ
たということです。隣接する川の堤防が大きく地割れし、夜を徹し
て復旧工事が行われているということでした。ご家族の皆さん一体
で頑張っておられました。心強いご家族でした。
ともかく、1日も早く地震が終息して、仮設住宅が建設され、落
ち着いて片付けや生活ができる状況が必要です。
熊本市内の藤木後援会事務所の皆さんは、自らも被災しながら、
しかし、一生懸命でした。熊本では「藤木さんの後援会活動どころ
でない」という声もあるようです。だからこそ、全国の皆さんの藤
木さん応援の取り組みを切に切にお願いします。
私も頑張ります。
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