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山田としお メールマガジン257号
TPP交渉参加に向けた総理の訪米を許さず

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      ***山田としお メールマガジン No.257***


                      2012年4月6日発行

                  山田としお公式ホームページ
              (http://www.yamada-toshio.jp/)
 
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              TPP交渉参加に向けた総理の訪米を許さず
 
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【予算委員会でTPPと放射性物質新基準値とたばこで質疑】

 ようやく予算委員会で出番が来ました。しかし、テレビ放映はな
い、総理は出ないという一般質疑です。テレビも総理もというのは、
集中審議を対象としており、そのテーマは、外交、社会保障、デフ
レ経済、消費税問題になり、農業もTPPもテーマになりません。民
主党も自民党もTPPは党内の意見が割れており、議論しづらいとい
うことのようです。残念ですが、それが実態です。それでもチャン
スとばかり、関係閣僚すべての出席を求めて、徹底してTPPを中心
に、質疑することにしました。ともかく参議院の予算委員会が始ま
って1カ月、まともにTPPが議論の対象になっていなかったからです。

 何度やっても、片道(質疑者の時間だけがカウントされ、答弁者
の時間はカウントされないという参議院の予算委員会だけの仕組み
で、私の持ち時間はたったの17分ですが、トータルの時間は3倍の5
1分が予定されている)というのは難しい。自分の発言は短くし、
答弁者の発言を多くし、内容ある回答を引き出さねばなりません。

 私は、この一カ月近く、何を焦点にするかを考え準備してきまし
たが、最近急に、TPPについて総理が訪米し、交渉参加を言い出す
のではないかとの情報が伝わってきており、それを焦点にすること
にしました。それと、小宮山厚生労働大臣が、食品の放射性物質の
新基準値を決めたことによる不安が広がっていることと、従来から
たばこ大嫌いの小宮山さんが、念願の厚生労働大臣になった途端に、
たばこ廃斥の動きをつくりあげていることを追及することとしまし
た。その結果、二重ローンの解消対策が十分に進んでいないことの
原因と対策、がれき処理の方策としての「緑の防波堤構想」(宮脇
昭氏の提言)、復興交付金の査定問題等は、農林水産委員会や震災
復興特別委員会での質疑に譲ることとしました。


【TPP関係閣僚会議の開催を明言させる】

 第一のTPPについては、まず、質疑前日の4月2日のNHKニュースが
「独自に手に入れた内部資料」ともったい付けながら、菅政権時代
の古い資料を持ち出して、米国はTPPについて「日本の煮え切らな
い姿勢にいらだちを示している」「米政府内に失望感が漂っている
と言わざるを得ない」とまで言い、そして、ワシントンの特派員を
登場させて「米国は野田総理を正しいことを主張し実行力のある人
だと評価している」「連休に訪米して日本の覚悟のほどを見たい、
日本の政治判断を見守っている」とまで言わせていることを取り上
げました。こんな一方的な報道は、その内部資料も含めて、外務省
がやらせたのではないのかと問いただしましたが、当然、玄葉外務
大臣はそれを否定しました。また私は、3月2日の在日米国商工会議
所等によるビジネスサミットで、総理が「TPP参加について、米国
の官民、各界のご理解とご協力をいただきたい」とへりくだった挨
拶をし、TPP参加にのめり込んでいる姿勢からして、総理は、連休
中に訪米してTPP交渉参加を表明するのではないのかと質しました。

 私の懸念は、一つは、野田内閣は、国民的議論をするとしながら、
国民皆保険やGMO表示の問題についても、「米国にその意図はな
い」とか、「議論になっていない」と言うのみで、掘り下げた情報
提供になっていないこと、二つは、国民的な議論を経て結論を得る
としているのだから、訪米するなら、関係閣僚会議を開いてきちん
と方針を決定すべきであるということでした。

 この点について、私は、まず鹿野農水大臣に聞いて、そのうえで
各大臣に聞く方法をとりました。これは、鹿野大臣はまだ交渉に入
っていない、交渉に入るには改めて別のステージになると考えてい
るからであり、案の定、鹿野大臣は、「まさしく関係閣僚会議にお
いて必要な議論がなされて、そして政府としての考え方を示してい
くことになる」と明言しました。そして続く玄葉大臣も「今、鹿野
先生がおっしゃったような関係閣僚会議が適時適切に開かれるもの
だろうというふうに思っています」と言わざるを得ませんでした。
この発言は大きいと思います。閣僚会議では、少なくとも鹿野大臣
は、交渉参加を容認しないだろうと期待するからです。

 私は、また、自民党のTPPの考え方をあえて資料として提出し、
閣議で判断する時は、判断基準を示すことを求めました。このこと
にも私の一定の意図がありました。というのは、野田政権は、自民
党の「『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り、交渉参加に反対す
る」という具体的な判断基準を無視して抽象的な、かつ、妥協的な
方針を出せなくなったからです。私は一定の歯止めになると思いま
す。この点については、委員会でだいぶやりとりをし、枝野経済産
業大臣も微妙な言い方をしましたが、しかし、明確な答弁を引き出
すまでには至りませんでした。

 ともかく、自民党が求めるような明確な方針を出せない限りは徹
底して攻撃できるということです。とりわけ、消費税問題で、自民
党の協力をもらえない以上、今国会は政局にならざるを得ないから
です。


【農林漁業者の苦難を考えない小宮山厚労大臣の姿勢】

 第二の食品の放射性物質の新基準値問題については、小宮山大臣
は、安全に加えて安心を加えたと繰り返すだけでしたが、このこと
による農業者や漁業者の苦労に思いが至っていないことが明らかに
なったと思います。その分、農水大臣には除染や検査への対応、そ
して文部科学大臣には、乳幼児の食品や牛乳の基準を50ベクレルに
設定したとたんに全ての食品を50ベクレル以下に設定するという出
荷自粛や販売規制が各地で出てきており、そうした風評被害が拡大
することによる損害賠償の徹底を求めました。文科大臣は、生じた
被害にきちんと対応することを明言しました。

 第三のたばこ対策については、小宮山大臣の個性と禁煙への執着
について予算委員会の皆さんも改めてびっくりしたことでしょう。
40%にも上る廃業を迫られたたばこ農家の苦しみを初めて明らかに
出来たと思います。

 ともかく、消費税や外交等の問題はもちろん大事です。だが、こ
れらに隠れて、TPPで妥協が進むことを絶対にやらせてはいけませ
ん。TPPはこの国の将来を壊すことになることをさらに訴え、何と
しても交渉参加を止めさせなければなりません。




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