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***山田としお メールマガジン No.168***
2009年12月2日発行
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一体、この国はどこへ行くのか
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この国会はどうしたのか。
8月30日の選挙で政権交代、9月18日の特別国会で鳩山新内閣発足、
40日後の10月26日にようやく臨時国会の開会。この間、八ッ場ダム
の工事中止、国連総会でのCO2の25%削減演説、普天間飛行場の移
設問題、前政権の補正予算の執行停止等々がありました。
そして、本会議場での総理の所信表明と質疑、衆参の予算委員会
での質疑を11月10日に終えて、12日の日米首脳会談、アセアン首脳
会議等の外交日程、12日には各委員会での大臣の所信挨拶、17、19
日に所信に対する質疑があり、ここで国会は身動きが出来なくなり
ました。
11月30日までの残り10日の会期で12の予定法案をあげるのは難し
いということで、民主党の山岡国会対策委員長は「会期延長やむな
し」とのお考えだったようですが、どうも小沢幹事長の一喝で会期
の大幅延長は消えてしまい、一気に全法案について強行採決の動き
になってしまいました。
この背景は、臨時国会冒頭からの鳩山総理と小沢幹事長の政治資
金問題が政局の焦点になってしまったから、早く国会を終えてしま
おうというものです。普天間問題も閣僚によって言い振りが異なり、
日米関係がギクシャクしかねないことになっているし、円高や株価
の低迷で景気の底が再来しかねないという心配もあります。もしか
したら、会期を大幅延長しない理由は、もっと単純で、12月10日か
ら小沢幹事長が小沢ガールズやボーイズ等140名を引き連れて中国
を訪問するという日程があるからかもしれません(報道によれば、
訪中団は総勢600名になるとも言われています)。
これでは、自民党は応じられないわけで、肝炎対策法案と原爆症
訴訟法案だけは人道的な見地から委員会に出席して賛成しましたが、
他法案の委員会採決は、抗議のために欠席となりました。
国会は4日間のみの延長で、民主党はじめ与党は郵政見直し法案
を強行採決するようですが、これでは、民主党が野党時代に主張し
ていた国会運営の慣例を全て破っての強行運営です。かつて民主党
が主張した党首討論や予算や決算委員会での集中審議も、今度は野
党になった自民党が国会正常化の条件として要求しているにもかか
わらず、すべて拒否されてしまいました。
農業者にとっては、戸別所得補償のモデル事業の具体策がどうな
るのか大変心配なわけで、私も国会で質疑したかったのですが出来
ないまま閉会してしまうことになります。
もう我慢ならないので、私は質疑を予定していた事項を質問主意
書にして参議院議長に提出し、政府に回答を求めることにしました。
ところで、各方面からの政府への陳情も様変わりしました。民主
党は、個人や団体からの陳情は、民主党議員や民主党県連が受け付
け、これを小沢幹事長室の14人の副幹事長が幹事長の判断の下に仕
分けし、政府の大臣以下政務三役に回します。その間、民主党県連
は、陳情団体の『民主党への対応方針』を見て受け付けるかどうか
を判断するようです。
JAグループでも、ある県で「民主党を支持することを機関決定
してから陳情を持ってこい」と言われているという噂は本当だった
ようです。また、役人は一切、個人や団体から陳情を受け付けては
ならないそうです。こうなると、もはや、「国家社会主義」体制で
す。民主党の議員も、要職に就いていない限りは何の役割もなく、
「党の指示に従うだけの採決要員」で、後は「地元に帰って選挙運
動をやってこい」ということのようです。
こうした中で、野党自民党は、11月26日にサトウキビとデンプン
原料用カンショ対策として、宮腰農林部会長と野菜・果樹・畑作物
等対策委員長の私、それに鹿児島・沖縄の先生方が一緒になり、政
務三役の一員である郡司副大臣に面談して要請しました。これは初
めての取り組みであり、これを今後ともシステム化してゆけるよう
にしたいものです。しかし、これもいつ何時、小沢幹事長室から
「要請を受けてはダメだ」という指示が来かねません。
一体、この国はどこに行くのでしょうか。
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