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***山田としお メールマガジン No.005***
2006年11月25日発行
山田としお公式ホームページ
(http://www.yamada-toshio.jp/)
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1.山田としお日記(No.012):立松さんありがとう
2.山田としお日記(No.013):美しい景観を守るべき
3.山田としお日記(No.014):強い連携に感動
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1.山田としお日記(No.012):立松さんありがとう
─11月14日(火)・三重─
JA三重大会に出席し、挨拶する機会をいただきました。
中央会の高山専務が、私の著書「農と日本の再生計画」の中の立
松和平さんによる「あとがき」の一部を読んで、私を紹介していた
だきました。
立松さん曰く。「農業を取りまく困難な問題は、後から後から激
しく押し寄せてきてきりがない。それらすべてと闘ってきたのが、
山田としおさんなのである。朝早く家を出て、人が動いている間は
秒刻みの活動をし、人が寝静まった深夜に帰宅する。それからまた
早朝に出勤する。車中では資料にあたり、携帯電話で会議までする。
こんな暮らしができるのは、日本の農業を守ろうという使命感が並
はずれて強固だからである。誰にもできるというものではとてもな
い。激動の暮らしをしているのに、いつも静かに微笑んでいる。こ
の日にやらねばならないことを整然とこなしながらも、遠くを見据
えていることを忘れない。そんな山田としおさんに、日本の食と農
とを託したいと、私は願っている。」
私も、ここが一番いいと思っていましたが、そこまで読んでくれ
ていた人がいたことに感激しました。自分でも照れてしまい、おか
げで、そのあとの20分間の情勢報告は、肩に力が入ってしまいま
した。
立松さんありがとう。
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2.山田としお日記(No.013):美しい景観を守るべき
─11月15日(水)・群馬─
群馬県を浅間山からの溶岩流に沿って流れる吾妻川の渓谷にある
JA嬬恋村、JAあがつま、JA沢田を訪れました。
渓谷の斜面に建ち並ぶ、かつての養蚕農家の立派な家々は、日本
の産業を支えてきた時代の勢いを示すものです。まさに世界遺産で
す。
今、これらの家々を維持するのは大変です。兼業所得もあるでし
ょうが、地域に住んで、コンニャク、畜産、野菜の取り組み等でこ
れらを支えているそうです。
アジア各国とのFTAがすすめられようとしていますが、アジア
各国との連携は不可欠です。しかし、日本の山間地の農業や地域と、
アジアの貧困な農家がともに発展する理念と、その具体化が必要で
す。
古くくち果てそうな、しかし、威厳を備えた家屋を囲んで、きれ
いに耕作されているコンニャク畑を見ながら、この美しい景観を何
としても守りたいと本心から思いました。
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3.山田としお日記(No.014):強い連携に感動
─11月17日(金)・岩手─
JA岩手県大会での挨拶の機会をいただき、盛岡を訪れました。
北上川の川もやの河原を通して眺め見る岩手山は本当に美しい。
全農グループの「Aコープライフサービスいわて」、「純情米い
わて」、「岩手畜産流通センター」等を訪ね、さらに「いわて生協」
と「県漁連」へも案内していただきました。地産地消で連携してい
るからということです。
両組織とも、職場の皆さんに私の紹介と挨拶の機会をつくってい
ただきました。生協は、別の政党支援が多いかもしれないし、県漁
連は、すでに独自の候補を決定しています。にもかかわらずです。
岩手のJAグループの日頃からの幅の広いつき合いと、そして協同
組合としての連携の強さに感動しました。
ところで、岩手は、昭和60年代から平成初年度にかけ、農業総
生産額は3500億円ありましたが、今は2500億円へと低下し
ているといいます。米をはじめとする農畜産物の価格低下と、高齢
化などで、生産が弱まっていることもあるでしょうが、大変なこと
です。
このことは、ウルグアイ・ラウンド以降、恒常的に農畜産物の輸
入数量が増大し、その分、国内生産を減らしていることに大きな要
因があります。
全国ベースでも、農業総生産額は平成初年度の13兆円から8兆
円に大きく低下しています。
今、まさに、アジアとの経済連携の強化をすすめるべく、産業界
を中心に、工業品輸出の見返りとしての農畜産物の関税撤廃などを
当然とする論調がありますが、国内農業生産を維持・発展させる形
での経済連携のあり方について、もっと意を尽くすべきです。
でないと、日本の「食」も「農」も「地域」も、そして「いのち」
も持たなくなってしまいます。
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