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＊＊＊山田としお メールマガジン No.153＊＊＊
2009年7月6日発行
山田としお公式ホームページ
（http://www.yamada-toshio.jp/）
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牧草の大事さを学ぶ
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6月26日に、ふるさとの富山砺波地区の4JAが中心になって、私を
支える集いを開いていただきました。これを計画していただいた時
には、国会も閉会し、総選挙もすでに終えていると見込んでいたの
に、結局は、大政局の中での開催となり、本会議を終えてすぐ富山
行きの飛行機に飛び乗ることになりました。
浜美枝さんが応援に駆けつけてくれて、「農業と美しい日本のく
らし」と題して講演いただきました。お集まりいただいた1,000人に
も及ぶ皆さんに感謝申し上げます。
その翌日に、北海道に渡りました。これは、立松和平さんや菅原
文太さんらによる知床世界自然遺産フォーラムと、斜里の寒村に、
東京の下谷法昌寺から分神した毘沙門堂、法隆寺から遷座した聖徳
太子殿、これも法隆寺から招来された観音堂の例祭が行われ出席し
たものです。例祭は15周年であり、京都金閣寺・銀閣寺の有馬住職、
法隆寺の大野管長ら、名だたる名僧が出席して行われました。
この機会に、根釧の大平原で1週間足らずの期間に集中して一番草
を刈り取るという、酪農にとって不可欠の自給飼料の生産現場を見
せていただきました。2年前に、参院選の候補者として、雪に埋もれ
た根釧の各JAを伺った折に、「次は気候の一番いい時に来てくださ
い」と言われていましたが、やっと実現することができました。
JA中標津とJAしべちゃで、2か所の草地での収穫作業を見せいてい
ただきました。
1か所はフラットで、1か所は傾斜地。ともに国営の草地基盤整備
事業で牧草地化したところです。1か所が10ヘクタール程度もあり、
3,000万円もするハーベスターで横にダンプカーを走らせながら収穫
する様は、まさに新大陸型農業で、北海道でもこの地域だけかもし
れません。
この1週間の刈り取りが勝負で、天気と草の良し悪しは1年間の乳
量に響くといいます。1日の作業がおよそ50ヘクタールで、ダンプカ
ーは、TMRセンターへフルスピードで運び込み、センターでは、何台
もの大型ブルトーザーがコンクリートで仕切った飼料盤に発酵させ
るべく踏み積む。機械作業を請け負うコントラクターは地元の建設
会社だからダンプの運転手もお手のものです。
TMR（Total Mixed Ration）は耳慣れない言葉ですが、牧草とデン
トコーン・配合飼料・ミネラルを混合させて飼料にし、毎朝、各農
家の給餌箱に直接運び込む仕組みです。農家は搾乳に専念でき、規
模も拡大できる。そして、生乳はチーズ工場・牛乳工場へ届けられ
るのです。
まさに総合システムです。その中で、牧草が生命線だということ
を知りました。この牧草地の更新が遅れているといいます。搾り、
加工するだけでない大事な仕組みがあることを改めて学びました。
それにしても、富山と北海道での4日間は、頭の芯が「スーッ」と
して過ごすことができました。空気が澄んでいるということなので
しょうか。混迷の永田町ではこうはいきません。
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