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***山田としお メールマガジン No.038***
2007年4月20日発行
山田としお公式ホームページ
(http://www.yamada-toshio.jp/)
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山田としお日記 No.065 鳥取県 集落消滅の危機
―4月9日〜11日―
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昨年6月の「食と農を守るJA鳥取総決起集会」でご挨拶してか
ら10ヶ月振りに鳥取を訪ねました。桜が満開で梨の白い花と競争し
て咲き誇っています。鳥取は県下3 JAですが、各JAの基幹支店
と、畜産農協、大山乳業農協等を訪ねました。鳥取畜産農協の鎌谷
組合長は、総決起集会でお会いし、意気投合していた方でしたが、
直販店、生協との連携等多様な事業展開で、伝統ある鳥取の畜産を
守っています。農協を訪ねた際も、全職員を集めて直販施設の広場
前で集まりをもってもらい、ガンバローの三唱も元気よくやってい
ただきました。
JA鳥取いなばは、15市町村で14JAが合併し、正組合員18,000
戸、7億円のらっきょう等90億円の販売を行っています。「いな
ば」の名は本来因幡の国である鳥取の専売ですが、中島組合長は、
私のふるさと富山のJAが「いなば」であることをよく承知されて
いて、縁があるから、その面でも支援しようと紹介いただきました。
私のふるさとは、隣町と合併する時に、両町の中間にある稲葉山の
名をとったものですが、先に名前をつけたので、本家の「いなば」
は、鳥取いなばとせざるを得なかったのです。これを縁に一層のご
支援をお願いしました。
ところで、鳥取県の人口は、3月1日現在で60万2970人と全国一少
なく、このままでは60万人を切りかねず、特に高齢化している農村
集落は消滅しかねないと皆さん心配されていました。“自立”はわ
かりますが、それだけでは活性化しません。品目横断の担い手対策
にしても、残った者が生き残っていけるよう、地域の実態に応じた
ものにしてほしいと訴えられました。
気高支店の気高は、岐阜の安福と並び繁殖種牛としての頂点に立
つ系統であり、この地で改良されたものですが、今は、この系統種
の牛をわずかに残すだけで、九州や沖縄等で繁殖育成されていると
いいます。今年10月に全国肉用牛共進会が鳥取の地で開催される所
以がここにあるのでしょう。
JA鳥取中央は、9市町村で9JAが合併して発足し、今年2月に
JA東伯を合併しました。正組合員は16,000戸、180億円の販売高
を誇っています。
JA東伯は、畜産の生産・加工・販売で大変力のあったJAで、
幼稚園、高齢者福祉のケアハウス、文化ホールとしてのカーベル
ホール、レストラン、ケーブルテレビ等を運営するなど、大変ユ
ニークなJAでした。故・花本組合長が、30年かけて、出稼ぎのな
い農村づくりをめざして創りあげてきたのだと、常々話されていま
した。
ところが、畜産の販売環境の悪化もあり負債を抱え、県下のJA
は大変な苦労をしたうえで、民間への施設の売却、全農等への移管
等で負債処理を行い、JA鳥取中央への合併にこぎつけたのです。
力のある農業生産地帯であり、若い農業者もいるのだから、今後の
発展が期待できます。
スイカの大産地である大栄は、砂丘地も抱えた大農業地帯です。
今は灌水施設がありますが、昔は“嫁ごろし”ということで大変だ
ったようです。どの農地も作物が植えられえおり、ハウスやマルチ
が続いています。
夜は、参議院議員常田先生と私を励ます会を開いていただきまし
た。坂根組合長からは、熱の入った激励をいただきましたが、終了
後、出席した年輩のご婦人からラブレターだといって手紙を手渡し
されました。
「元気な農業・農村でなくては、元気な農産物・食料は消費者の
皆さんに届けられない。本日のお話を、たくさんの消費者にして下
さい。消費者を味方につけねばと思います。私達農業者の代表とし
てがんばって下さい」というものでした。ありがとうございました。
頑張ります。
JA鳥取西部は、14市町村で16JAが合併し、正組合員17,000戸、
115億円の販売を行っています。ネギはかつて45億円にものぼって
いましたが、中国からの輸入拡大や高齢化による生産減で25億円に
減っているといいます。大山は伯耆富士と呼ばれており、見る場所
で富士に見えるところもあれば、また海側から見ると山塊が大きく
崩れています。しかし、それも豪快でいい。日野川は、米子市に入
り川幅を大きく広げていますが、八幡橋の上から見るのが一番良い
のかもしれません。大山の山麓は、広々とした大地で、大山乳業は、
この地での酪農家を中心に組織されていますが、白バラ牛乳は、大
変おいしい。皆さんオーストラリアとのEPA交渉の乳製品の扱い
に危機感をもっておられました。
弓ヶ浜は長さ20km幅4kmの砂丘地でネギの大産地であり、潅水を
して基盤整備も行われています。道路際は、工場や住宅が迫ってき
ていますが、農業振興地域と調整地域でもあります。高齢化で耕作
できず、地区によっては200haの農地のうち100haは遊休地化し、枯
れたセイタカアワダチソウの密林になっています。水田は機械化で
受託が可能ですが、畑は人手がかかり、すぐ耕作放棄になるといい
ます。
JAのネギ選果場を訪ねました。周年栽培の体系ができているの
で周年稼働だそうです。休憩時に女性の皆さんを中心に50人もの皆
さんに私の話を聞いていただきました。
JA鳥取西部の山西組合長は、対中国のネギ等のセーフガード暫
定発動以降の定期協議の委員で、大変なご苦労をしていただいてい
ます。私も遊休地の解消をはかり、担い手をつくり、安定した所得
の実現対策に力を尽くしていきます。
竹中会長さんに、ずっとご同道いただきました。今年の改選で自
らが決めた70才定年の規定に従い退任されるそうです。
本当にありがとうございました。
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