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***山田としお メールマガジン No.449***
2020年12月9日発行
山田としお公式ホームページ
(https://www.yamada-toshio.jp/)
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コメの需給均衡とコメに代わる作物の定着に全力をあげよう
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前号に書きましたように、私自身は、稲作農家に生まれ、そして
JA全中(全国農協中央会)に奉職し、農業・農協の諸課題に関わ
ってきて、そして、皆さんのご尽力で参議院議員になり、農林議員
として3期目に入っています。この間ズーッと、農家のこと、農村
のこと、米価のこと、食管制度のこと、水田農業のこと、減反のこ
と、MA米のこと等々に関わってきました。そして今、改めて、コ
メの世界が大きく変わるという実感と、多くの懸念を抱くに至って
います。とりわけ、この1年、党の農業基本政策検討委員会の事務
局長として、今後のコメ政策の方向と必要な予算等に関わってきま
した。
【誰がコメの生産調整に責任を持っているのか】
こうした中で、近年、農業の位置づけについて、大きな変化が進
もうとしているというか、強行されようとしていることを危惧して
います。とりわけ、主食たるコメについて、全国の需給の状況を踏
まえ、都道府県ごとの生産調整の目標が示されてきましたが、3年
前から、その都道府県別の目標が示されなくなり、各県・各JA等
の取り組みに委ねる形にしたことです。
もちろん、しっかり生産調整に取り組んでいるJAは圧倒的に多
く、JAの組合員農家もこれまでの長年にわたる取り組みを踏まえ、
目標を設定し、着実に取り組まれています。党の農業基本政策検討
委員会に招いて報告を頂いた3事例の取り組みは完璧でした。大事
なことは、これらの事例が、取り組みの必要性をしっかり合意し、
困難に立ち向かって、そして、成果、すなわち、農業者に対してメ
リットと意欲を生んでいるということなのです。まさに、こうした
形での地域づくり、農業づくりが、組合員とともにJAがしっかり
役割を果たしているということなのです。こうした取り組みをしっ
かりと評価し、我が国全体に、農業者全体に拡大していくことが必
要なのです。
【求められる国の政策、そしてJA・地域・農業者が一丸となった
取り組み】
個別の農業者の所得実現にきちんと結び付く。地域というか、県
域というか、国というか、トータルで国の政策のあり方のもとで、
きちんと所得実現が出来るという決意というか合意のもとに、それ
を実現していくということなのだと思います。そして、そのことは、
農業者自身の判断というか納得の上で実現できるのであって、そこ
へ行くまでの間のコメを取り巻く環境や、JAや市町村の取り組み
対策や、地域の仲間との話し合いの中で醸成されてくるのだと思い
ます。
それにしても、不十分かもしれませんが、一定の所得を実現し、
そのことで、自らの経営を何とか継続していけるという納得がある
からだと思います。もちろん、多くの所得があることは望ましいが、
環境を踏まえ、将来を考えると、ここは我慢しかないということな
のかもしれないし、農協が一生懸命にやっているからとか、隣りや
仲間の農業者との付き合いもあるので、ということもあるのだと思
います。
そして、この思いは大変大切です。私自身も政治家として、何と
かこの環境の下で、より所得を上げていくための政策判断を行う立
場にあり、農業者のこうした挑戦を全力で応援していく決意です。
だからこそ、もっといい方向へ、もっと喜んでもらえる方向へ、政
治家として頑張れる部分があるのではないのかとの反省も一杯あり
ながらも頑張ります。
【徹底した地域の合意を実現しよう】
短期間でよい結果を産めません。しかし、農業者はじめ関係者が、
農業を職として選択し、日々、努力されています。この期待にきち
んと応えるべく、政策提言し、会議を続け、政府とやり取りし、そ
して、悔しいことも多いのですが、全力を挙げていきます。このこ
とを、皆さんに伝え、次の施策を皆さんと一緒に考え、そして挽回
し、少しでも喜んでもらう。そして、将来を展望できる、その
方向に向けて、日々頑張らねばならないと自戒し、かつ希望をもっ
て頑張る決意でいます。
ともかく、「取り巻く様々な環境を伝え、激しくやり取りもし、
しかし、いささかでも前に進む」そうした思いで過ごしています。
どうしたら、皆さんの想いに応えることが出来るのか、納得しても
らえる成果を生み出せるのか。短期で良いわけがなく、中長期的に、
将来を見通せる、そうした取り組みをしっかりと作り上げるべく努
力するということです。
改めて、そのために、どんな政策で、どんな政治的働きかけで、
どんな形で政策にして、そして合意を得て、成果を示せるのか。そ
のことを基本にして、ともかく成果ある方向を作り上げねばなりま
せん。頑張ります。
まさに、この継続の中で、皆さんの憤り、励まし、叱咤激励を大
切にして頑張ります。自らの実力を棚に上げ、しかし、泣き言を言
わず、ただただ頑張ります。
政策全体の行方、取り巻く環境、しかし、納得できない事々には、
しっかり発言し、皆さんからの想い、憤りをもいただきながら、歩
むしかありません。くじけず、頑張ります。
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