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***山田としお メールマガジン No.374***
2016年8月8日発行
山田としお公式ホームページ
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内閣改造を控え、「総理」に関する著作を読破
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【山本大臣はかっての談論風発の農水省づくりを】
内閣改造では多くの大臣が留任となり、安倍総理の「お友達内
閣」などと報道されてはいますが、困難な経済環境や国際情勢から
すると、間違いのないようにする意味では安定内閣と言えます。
それにしても、森山農水大臣が交代されたのは残念でした。TPP、
JA改革ともに党で責任者として取り組んでこられた方でもあるの
で、引き続き担っていただきたかったという思いです。これからは
党に戻って、また役割を発揮していただきたいと思います。一方で
山本新大臣には、持ち前の明るさで、今硬直している農水省を談論
風発の、かっての農水省に変えていただきたいと思います。
最近、本屋の売れ筋棚にずらりと並んでいるのは、田中角栄元総
理はじめ歴代の総理を語る著作が多く、リーダーシップが求められ
ているということでしょうか。参議院選挙が終わり、ちょっと落ち
着いたこの時期、私も、石原慎太郎さんが田中角栄さんについて書
いた「天才」、佐高信さんが松村謙三さんと河野謙三さんについて
書いた「正言は反のごとし」、日本テレビ解説委員の青山和弘さん
の「安倍さんとホンネで話した700時間」、TBS記者だった山口敬之
さんの「総理」、山崎拓さんが小泉純一郎さんと加藤紘一さんとの
交流を詳細に綴った「YKK秘録」等を読みました。それにしても、
船曳由美さんの「一〇〇年前の女の子」(文春文庫)は、今、八十
八歳になり認知症を患い施設に入っている自分の母親の田舎での生
活が思い返され、涙なしでは読めませんでした。
【再度の農林水産委員長に就任】
ところで、参りました。参議院選挙終了後の初めての臨時国会開
会式が8月1日の月曜日に迫る金曜午後に、幹事長室の幹事長代行の
先輩議員から、「山田さん、モーニング持っているよね」と電話が
かかってきました。私は、「持っていますよ」と答えました。それ
が、私の農林水産委員長再任の知らせだということは、後でわかり
ました。
国会の開会式は、天皇陛下がお越しになります。その際、衆参の
議長以下、各委員長が議事堂の正面玄関で、陛下をモーニング姿で
お迎えすることになっています。そのため、私にモーニングを用意
できるか問い合わせがあったようです。長野選挙区で残念ながら惜
敗された若林委員長の代わりで、多分、9月に臨時国会が開会され
るまでの暫定委員長なのだろうと気楽に考えていました。ところが、
その後が大変でした。翌土曜日は、早朝から自民党富山県連の総務
会があり、参議院選挙の各支部の得票報告と、11月の県知事選を控
えて4選を目指す石井知事との政策協定書の確認があったのですが、
出席の各市町村長や県議さんから「おめでとう」の声がかかります。
藤木候補が上位で当選したので「ありがとうございました」と応答
していましたが、途中からどうもおかしい。私の常任委員長就任の
ことらしい。地元紙に、顔写真入りで報道されていたようなのです。
そこで冒頭のあいさつで、「暫定です」と説明しました。
ところが、月曜日に議長や常任委員長の選任の本会議を終えて事
務所に戻ったら、胡蝶蘭の鉢が並んでいました。お祝いの電話もい
ただいていたので、即、暫定です、お祝いは結構ですと申しあげて
いましたが、気を利かせていただいた皆さんには本当に散財させて
しまい、申し訳ありませんでした。
ところが、重大なことに気が付きました。と言うのは、新聞は連
日閣僚の留任や新大臣の就任を予想しており、その任命後には副大
臣や政務官等、政府サイドの人事が決められます。しかし、私は常
任委員長に選ばれたので、閣僚はもちろん対象になりませんが(も
っとも同期でオリンピック担当大臣が誕生していますが)、もしか
して副大臣は対象になるかもしれないと考えたりもしましたが(現
に同期の一人は農水副大臣に就任)、しかし暫定でも委員長である
限り、政府関係の役職は無いということに気付きました。複雑な気
持ちです。
【TPP対策、JA改革対策等、秋の諸課題に全力を挙げます】
いずれにしても、TPP対策、JA改革問題が引き続きますし、30
年産米以降の生産調整問題、生乳の指定団体制度問題等々の課題が
続きます。党の都市農業振興に関する小委員会の委員長としても、
年末の税制対策の議論で大きな課題を抱えますし、場合によれば税
制に関連して新たな法律が必要になることも考えられます。これら
の課題に全力を挙げるべく、党での活動に邁進する所存です。
なお、国会開会式の早朝に、党の農林幹部会があり、私は、二つ
のことを注文しました。
一つは、今回の参議院選挙における東北と甲信越の各選挙区にお
ける敗北について分析が必要で、この秋にはその対策をきちんと行
うこと。
二つは、JA改革、とりわけ生産資材価格問題で農協と全農への
指摘が相次いで報道されていますが、農協は地域の協同組合組織と
して長い歴史と組合員農家の地域的・社会的組織として育成されて
きた経緯があることなどをしっかりと踏まえ、自主改革を長い目で
見守る姿勢が必要であること等を発言しました。他の幹部からは、
「これだけの議論がある中では長い目で見る余裕はないのではない
のか」「改革に向けた前向きの姿勢が示されるべきだ」「山田さん
とはよく相談して進めます」等の発言が相次ぎました。
ともかく、容易でありません。しっかり頑張ります。
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