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山田としお メールマガジン329号
予算委員会で、TPPと岩盤規制を質疑

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    ***山田としお メールマガジン No.329***


                     2014年3月24日発行

                山田としお公式ホームページ
            (http://www.yamada-toshio.jp/)

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       予算委員会で、TPPと岩盤規制を質疑

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【幹事長室と国対委員会に感謝】

 正月が過ぎたあたりから、予算委員会で国家戦略特区の問題につ
いて質疑したいと考えていました。そのため、正月には、昨年秋の
臨時国会における国家戦略特区法案に関する衆参内閣委員会の議事
録を読み込み、特区に関する党の部会にも可能な限り出席しました。
しかし、3月に入り、参議院でも予算委員会が始まりましたが、な
かなか質疑者への指名の声がかからずにいました。

 TPP は当然、日頃から目を皿のようにして情報をつかんでいるつ
もりですが、どこに焦点を当てて質疑するかが重要になります。ま
た、国家戦略特区については、国会審議や党内の議論を手抜きした
形でマスコミ情報がどんどん流されて、既成事実化が進んでいます。
何としても、産業競争力会議と国家戦略特区諮問会議で重きをなし
ている民間議員をけん制できるようにするにはどうしたらいいかと、
そうしたことばかり考えていました。そして、早いうちから質疑メ
モを作り、予算委員会にもズ〜ッと座るようにしました。この7年
間で最もまじめに努力したかもしれません。

 そうしたうちに、予定されている委員会の日程も終盤に差しかか
り、もはや機会がないとあきらめていた時に声がかかりました。そ
れも最終日直前の19日、それもテレビ入りで35分間といいます。自
分が質問する時間だけがカウントされる片道形式でなくて、答弁者
の時間も入れての往復形式で35分間です。時間は短いのですが不満
は言えません。やりたい人がいっぱいいる中で、選んでくれた幹事
長室や国会対策委員長はじめメンバーに感謝です。


【総理、公約と決議をたがえないと言明】

 ところで、満を持して臨んだ質疑ですが、何度やっても満足はい
きません。しかし、言うべきことは言えたと思います。

 質疑は、まずTPPから始めました。ともかく与党の質疑なので、
政府を攻撃するだけではいけないという自制があり、甘利大臣を褒
め上げることから始めました。これはインサイドUSトレード紙で、
フローマンUSTR代表が病後の甘利大臣を、「疲れを知らない日本農
業の守護者だ」と褒めている記事を見つけたからです。ここから出
発して、甘利大臣がかつて「1センチも譲らない」と述べておられ
ることをとらえて、「1センチも譲らない」一定の提案をしていた
のでないのかを問いただしました。これに対して甘利大臣は具体的
に答えませんでしたが、「国会の決議があるということを強く意識
しておりまして、その決議と整合性が取れないと議会が判断される
ようなそういう譲歩については、するつもりはないし、できないと
いうことを申し上げたつもりであります」との答弁でした。何らか
のものを出しているのは確実だが、それは「決議と整合性が取れる
範囲内だ」ということのようです。

 安倍総理には、総理がオバマ大統領と日米首脳会談の共同声明で
約束した「両国のセンシティビティの確認」に米国政府が全く答え
ていないことを指摘し、また、総理が出席したバリ島でのTPP首脳
会合での声明に、「発展段階の多様性」や「バランスのとれた地域
協定をつくる」ことを盛り込んでいることを評価するとともに、今
後米国に対して、これらの約束を果たす粘り強い交渉を行うことを
求めました。特に、私が3年前に訪米した時に面談した米国の全米
豚肉生産者協会の幹部は、「日本への輸出は額では1位、量では2位
であり、現在の関係を高く評価している。将来もそうあってほし
い」とまで言っていたのであって、最近、これらの協会が中心にな
って、日本に関税撤廃を要求するとともに、それができないなら
「日本抜きのTPPにすべきだ」と主張しているのは本音ではないこ
と、米国の本音は、今米国が日本に安定して輸出している品目を他
国に奪われないようにしたいことであり、これらをきちんと踏まえ
た粘り強い交渉で国会決議を守ることを主張しました。

 これに対して総理は、「私どもが公約において約束したことはた
がえてはならない、農水の衆参の委員会で示された5品目について、
これは我が党においてもJ-ファイルで示しているものであり、この
意を体してしっかりと交渉していきたい」と答弁しました。


【総理、企業の農地所有による農業経営には反対を明言】

 岩盤規制について言及したのは、今回の予算委員会では与野党含
めて私だけだったと思います。私は、総理が「日本の食と農を守り
ます。私を信じてください」としたこれまでの発言や、「真に豊か
な瑞穂の国の市場主義経済を目指します」とおっしゃっていること
に感激したことを言い、そのうえで、総理が1月のダボス会議で
「既得権益の岩盤を打ち破る、いかなる既得権益も私のドリルの刃
から無傷ではいられない」と挨拶されたことに触れ、その文言を、
国家戦略特区諮問会議の民間議員が、いかにも総理の指示であるか
のように言って、雇用や医療のみならず農業について、「企業の農
地の所有による農業経営」「農協のあり方」を取り上げていること
を問題にしました。もともと総理は、農地の所有による企業参入を
本会議で明確に否定しており、農協についても、組合員の自主的な
判断で事業を決めていく仕組みになっていることを答弁されている
のですが、それをパネルにして示しました。私は、総理が任命した
産業競争力会議や国家戦略特区諮問会議の民間議員が、国会での総
理の発言を踏まえずに勝手に動いていることは許せないとして、総
理はしっかりと目配りをしてほしいと要請しました。予算委員会で
のこのやり取りは、総理や官邸や各省庁の関係者に伝わったと思い
ます。農協の事業については、あえて触れませんでしたが、パネル
や提出資料に総理の答弁を盛り込んだので、関係者へのけん制にな
ったと思います。


【「和食」の「素」の「大豆」の生産強化を主張】

 質疑の最後に、和食がユネスコの世界無形文化遺産になり、和食
が海外に波及すると同時に、国産の農産物の輸出拡大に期待を込め
て、和食の「うまみ」の素になっている味噌や醤油、その材料であ
る大豆の重要性を述べました。そして、その大豆の自給率はわずか
8%でしかなく、飼料や油に回る分を除いた食品加工分野でも25%
でしかないことを指摘し、和食の素がアメリカやブラジルからの大
豆に依存しているのは冗談にもならないことを述べて、国産大豆の
生産強化を求めました。


【農林水産委員会では所信を質疑】

 なお、その6日前の13日には、農林水産委員会で、大臣所信につ
いてこれも30分間だけでしたが質疑を行いました。質疑で一番言い
たかったのは、食料・農業・農村基本計画の改訂に向けた論議では、
ヨーロッパの共通農業政策に基づく直接支払、米国の農業法による
不足払い等の仕組みを念頭に置いた、我が国における基本政策の確
立を論議してほしいことを述べました。林農水大臣は、米国が一部
取り入れている収入保険の仕組みを、平成29年には法律を制定し、
30年から実施に移したい旨を述べました。
 
 予算委員会の翌日の議員総会で、いつも席が隣り合わせになる尾
辻元副議長から、「大事なことを突いたいい質問だったよ。あれ以
上言うと与党としてはどうかと思うが、ぎりぎりのものだったよ」
と褒めていただきました。感謝です。議員会館の事務所にも多くの
激励電話とメールをいただきました。私の大学の同窓同級の電力会
社の幹部は、和食の話がよかった、大豆の自給率がそんなに低いの
かと驚いたと、事務所に立ち寄って感想を残してくれました。さす
がに立場上、TPPと岩盤規制問題には賛成してもらえなかったので
しょうが、見ていただいていただけでも感謝です。

 頑張ります。


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