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***山田としお メールマガジン No.262***
2012年5月21日発行
山田としお公式ホームページ
(http://www.yamada-toshio.jp/)
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「新しい日本型資本主義を考える会」で政策提言
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【3ヶ月間、毎週1回議論】
昨年来から、TPPを議論する時に、国際貿易促進と成長戦略推進
の観点からTPP賛成論を声高に主張する論調が経済界やマスコミや
議員の中にもあり、なかなか収れんしませんでした。結局、この国
の経済成長をどう見るのか、そのための自由な貿易をどう考えるの
か、しいては、この国のあり方をどう考えるのかの視点が違うこと
が根底にあることがはっきりしました。
そこで、これから、TPPの議論をするには、まず、この国の経済
をどう見るのか、国のあり方をどう考えるのかをしっかりと議論し
てかかるべきではないのか、ということで、「新しい日本型資本主
義を考える会」をつくり、そこで取りまとめをやろうということに
なりました。
メンバーは、「TPP参加の即時撤回を求める会」の中心メンバー
に話を持っていきました。この話し合いの中で、選挙を控える衆議
院の先生方と一緒に議論すると、どうしても選挙を意識し、なかな
か根源的な検討にならない、であれば政策の参議院として、参議院
だけでしっかり議論しようということにしました。また、この打ち
出しを大々的にすると、総裁選挙等を控えて派閥的な動きととらえ
られたのでは本意ではないので、表に出さないことで、まず議論を
始めようということになりました。
自民党の参議院議員全員に会の趣旨と加入申し込みを届け、参加
を表明していただいた議員のうち、まず議論優先ということで、中
堅若手の議員を中心に、週一回、比較的集まりやすい木曜日の午後
1時から1時間の予定で議論する場を持ちました。
【テーマは15項目】
(1)デフレ経済の根幹を正す
(2)国民生活の貧困化を克服する
(3)産業の活性化をはかる
(4)農林漁業の活性化をはかる
(5)教育のあり方を正す
(6)国の安全保障政策を確立する
(7)強靭な国土形成への提言
(8)医療・福祉対策への提言
(9)雇用安定への提言
(10)国際化の進展と連携強化への提言
(11)環境・エネルギー政策への提言
(12)政治制度等への提言
(13)地方自治体と国の役割への提言
(14)報道、出版、文化への提言
(15)憲法の意義と役割
テーマは、15項目で、これも最初の会で議論して決めました。そ
して、それぞれの議員が、希望の項目に手を上げ、分担して現状と
課題を執筆し報告することとしました。これらのテーマを見れば、
およそどういう問題意識でいるのかが分かり、各議員の執筆のボリ
ュームも方向も、ほぼ一致させて取り組むことが出来ました。
それにしても、さすが国会議員だけあって、的確に問題の焦点を
探り報告してもらいました。率直に言って、皆さんの問題意識は、
「反」新自由主義ですし、自主・自立、共助の視点でこの国のあり
方を考えるということだったと思います。
私の事務所が案内状を出し、出欠をとり、会場を設営しました。
議論しやすいように、また他へ誤解を与えないように、議員本人の
出席だけにしたため、率直なやり取りが出来たと思います。その議
論の内容は私がまとめ、次回にそれを提出する形にしました。
結局、1月末から4月末まで3カ月かかり、都合12回、15項目すべ
てを議論しました。そして、連休中に、私と西田議員が、それぞれ
の感度で、各議員の報告について様式を整え要約することとしまし
た。さらに、その二人の要約を追加したり削除したりして、「問題
意識」と「具体的な政策の展開」として整理しました。そのうえで、
5月17日に「各議員による提案集」と「論議のまとめ検討案」とし
て提出し、再度会を開いて議論しました。今後、それぞれの意見を
いただいて修文し、さらに全体の要約(要旨)を脇先生(国対委員
長で、会の世話人代表)にまとめてもらうこととしました。これら
が仕上がったうえで、さらに議論し、政策提言にしたいと考えてい
ます。
【発表は、しかるべき最も大事な時に】
この間、私は、このことに結構時間をかけました。いい勉強にも
なったと思います。各先生方は、さすがに国会議員だけあって、そ
れぞれするどい問題意識を持っておられ、問題提起は見事でした。
これから、これをどう取り扱うか詰めた議論が必要です。意見の違
いもあるでしょう。当然です。しかし、政策として外に打って出る
ものであるからにはしっかりまとめたいし、問題意識を鮮明にして、
評価の得られるものにしてゆきたい。
実際に、議員メンバーだけでこれだけの作業をした例はないので
はないかと思います。
さてこの活用方法ですが、参議院の相当数に上る中心的なメン
バーの政策として、しかるべき時に「バン」と打ち出します。それ
は総選挙のあと、結果にもよりますが確実に衆議院を中心に政界再
編が模索されると見られますが、多分その時は、派閥や人脈等で参
議院議員も巻き込まれることになることでしょう。その際「我々は、
こう考える」という形できちんと表に出し、政界再編の中心にこの
政策を据えるという方法もあると思います。こういった趣旨ですか
ら、場面によっては他の党にもきちんと見せて、賛同できる人には
加わってもらうこともあるということです。当然、TPP反対も主要
な政策になります。
本当は、このメルマガで紹介したいところですが、今後の発表を
待っていただきたい。
期待して下さい。
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