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＊＊＊山田としお メールマガジン No.129＊＊＊
2008年12月4日発行
山田としお公式ホームページ
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参議院自民党議員総会で報告
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こんなにも忙しいのでしょうか。
ＷＴＯ交渉への急な動き、田分けにつながる均分相続を促進しか
ねない相続税納税方式の転換問題、たばこの増税問題、降ってわい
た農協法改正問題、農地制度の見直し対策、そして規制改革会議の
農協攻撃等の問題が噴出しています。
これに加えて、会期延長によって12月も国会の日程が入ります。
これでは病気になってしまいます。切れ目のない会合に精力的に出
席して発言している先生方は大丈夫なのでしょうか。
一方、政局は金融危機が重なり、ますます混迷しています。これ
を麻生総理のせいにするのはかわいそうです。ネジレた国会で相手
が政局優先で対応するのだからどうしようもありません。福田さん
が辞められたのも、これが原因です。
そして、このネジレを解消するきっかけになる総選挙は、全く見
通せません。しかし、人間がすることだから、「政治は、いつ何が
起こるか分からない」とも言われています。私も、この1年余りの激
動を見ているとそんな気がしています。
こんな中で、11月27日、本会議前に院内で行われた参議院自民党
の議員総会で指名され、自民党参議院議員全員の前で発言する機会
がありました。
通常は、本会議議案の説明や現下の政局について、議院運営委員
会の筆頭理事や、国対委員長、幹事長が報告に立つ例が多いのです
が、時たま各議員が抱えている課題について意見を述べる場合もあ
ります。私の場合は、朝の国会対策委員会で委員長から指名があり
ました。
内容は、民主党の法改正提案に対する、ＪＡ全中をはじめ全森連、
全漁連の抗議声明の報告でした。農協法、森林組合法、水産業協同
組合法等に「組合は、これを特定の政党のために利用してはならな
い」という条文を追加するという「改正」案です。
それぞれの組合は、構成する組合員の営農や生活の向上を目指す
ことを目的にしており、当然、活動は政治的要求とその実現への働
きかけが課題となります。こうした政治活動は、他の法人同様、憲
法でも認められた権利でもあります。もちろん、公職選挙法や政治
資金規正法に抵触しない範囲の活動になるし、本体の組織とは別に
自主的な政治運動組織を組織して活動を行ってもいます。また、信
用事業や共済事業など事業の運営に関して政治的に差別することは
もってのほかであり、全く行っていません。
民主党の提案は、これらの取り組みを制限しようというものであ
り、農業つぶし、林業つぶし、漁業つぶしにつながるものです。と
いうのは、1つの条文が加わったことで、「あれもダメこれもダメ」
ということで様々な規制が加えられるし、組合自身も「あれこれ言
われるならやめよう」ということで自粛してしまいかねないからで
す。それでは地域の課題や食や農の課題には取り組めないし、ＷＴ
Ｏ等の課題にも農業者の切実な要求は反映できなくなってしまいま
す。絶対に容認できません。
民主党は、政局優先で、大事なことが全く見えなくなってしまっ
たようです。
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